この自在鉤の中央の「輪」の「挿入からくり」を・・・
解き明かしてください。(非破壊です)
「昔の家の囲炉裏」を思い出してください。
写真のような、「自在鉤」をお使いだったことでしょう。
地方により・・・種々の工夫がありましたが・・・
では、「なぞ解き」を、しばしお楽しみください。
この下段に、解答があります・・・
◆ここでストップし、謎解きに挑戦!
STOP !
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さて、ここからが、核心です
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◆ 五重塔の心柱(しんばしら)の説明の際、観光案内係が「東京スカイツリーは、この心柱耐振
システムを応用しています」と観光客に説明していました。
私は、これを聞いて驚いてしまいました。(説明は間違っています)
本当は!!!世界初の制振システムです。
◆東京スカイツリーには、世界初の制振システムが採用されました。 それは、五重塔から
ダイレクトに取り入れたシステムではなく「質量付加機構」という既知の制振技術を「巨大な
電波塔の制振」に応用したものなのです。
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◆五重塔の心柱は、宗教的なものと言われており・・・
@ 心柱が振子となって制振効果があるという説。
A 心柱と塔体の振動が牽制し合って効果があるという説
B 一層ごとに互い違いにくねくねと揺れることで倒れないという説。
C そもそも木組でできているので接合部には「遊び(余裕)」が
あるのでそこで力を吸収できるという説。
など、さまざまな説があり、未だ100%の解明がされていないようです。
ただ、心柱が、如何なる意図ならびに型式をもって立てられたにせよ木造層塔の
制振に寄与しうるものであると、上田篤氏は、著書「五重塔はなぜ倒れないか」
(1996年)で結論づけています。
さて肝心の「東京スカイツリー心柱」のことですが以下の通りです。
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東京スカイツリー「制振システム」のネーミング
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実は・・・・・。
●東京スカイツリーの制振システムの、形や構成が「五重塔心柱」に
似ているので「心柱制振」と、あとから名付けたそうです。
「東京スカイツリー物語」 日建建設 慶伊道夫 氏
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1.日光東照宮五重塔 「心柱」
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五重塔は若狭(福井県)の小浜藩主、酒井忠勝の寄進で慶安3年(1650)に建立されましたが
文化12年(1815)に焼失し、3年後の文政元年(1818)に忠勝の子孫、忠進によって再建さ
れたそうです。
朱色を基調とし、彫刻などは極彩色で彩る豪勢な造りになっています。
初層から4層までは、屋根の垂木が平行の和様、5層は扇の骨のように放射状の唐様になっています。
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◆ところで・・・
五重塔には心柱以外にも現代の建築技術の発想を超えた制震構造が用いられていると言われます。
その一つは、塔身の各重が鉛筆のキャップのように重なった柔構造になっている点。
もう一つは、組物の変形力や摩擦力が地震の揺れを吸収する点。
ですが、こうした五重塔のすぐれた特性については、今なお解明し尽されてはいないようです。
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>> 参考 <<
更なる詳細の、ご研究は下記の書籍をお勧めします。
五重塔はなぜ倒れないか (新潮選書) [単行本] 上田 篤
ISBN978-4-10-600491-7 1996年2月20日初版発行
Amazon通販:古書でしたら¥500(税、送料込み)程度です。
日光東照宮の五重塔に関する新たな知見も得られることと思います。
私は、はじめ図書館から借りましたが良書なので一冊購入しました。
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@ ABをU字に曲げて、Cを通しておきます。
A ABの曲げた部分にDを通してDEをU字に曲げます。
B CをDEの耳側に移動します。
C ABをまっすぐに戻します。
D Bを完成形の位置(DEの耳先)まで持ってきて出来上がり。
さくら市氏家の光明寺にある青銅不動明王座像(県重文)鋳造250年記念修復事業が
このほど終わった。
不動明王座像は、高さ2.94m、肩幅1.43m、膝張り2.21mと巨大な仏像である。
さくら市のシンボルとして市民に親しまれながら、さくら市(旧氏家町)を見守ってきたが
野外に安置しているため、積年の風雪による損傷、また近年の酸性雨による影響での
痛みが生じ、特に背面の火焔光背(迦楼羅炎)は、板状で薄く痛みがひどかった。
また、昭和40年代に造られた台座のコンクリートの成分に影響され、仏像下部の腐食が
進んでいた。
このため、造立250年記念修復事業として、檀信徒の浄財寄進(2万円以上)により、こ
のたび修復が完了した。
山門をくぐると目の前に不動明王座像が飛び込んでくる。岩石を約5m積み上げた台
座に怒りに満ちた表情で、境内に足を入れようとす者を威圧するかようだ。
氏家には不動明王が三体ある。一つは、光明寺の不動明王の鋳造母体で木造寄せ木
造り(さくら市ミュージアムに展示)。もう一つは、日本画家・故荒井寛方が描いた不動明
王の下絵である。
このたびの大修復で不動明王の威厳もさらに大きくなったように見える。
一切の災害を除き、財産を殖やす密教の仏様である。
東京スカイツリーについては・・・↑上をクリックしてブログに移ってください
★ はじめに ★
高さ世界一の「電波塔:東京スカイツリー」は、平成24年5月22日に開業しました。
ところで、世界遺産の日光東照宮では、東京スカイツリーの開業日に合わせて、平成24年5月22日から
五重塔(国指定重要文化財)の内部を初めて公開しました。【心柱の公開です】(平成 25.3.31まで)
国重文「五重塔内部初公開」が実現したことは・・・・・・・・・・・・・。
福島第1原発事故などの風評被害で日光地区も観光客の減少が続いており、それを払拭するために
また、東武鉄道と日光観光の古くからのつながりにも関係があるようです。
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私も、見学してきました。 (平成24.7.4)
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↓ その時配布を受けた「五重塔と東京スカイツリー」をデザインしたクリアファイルのコピーです。
また右は五重塔の位置図です。
自在鉤の謎(からくり)・・・・・・・・・・?????
さくら市氏家の伝馬町行政区にある「木造 千手観音立像(せんじゅかんのんりゅうぞう)」の
ご開帳がこのほどあった。
この千手観音は、室町時代の中期の作と推定され、背丈約150p(台座高約37cm含む)で
杉をそのまま彫り込んだ一木造りである。昭和63年7月30日さくら市の文化財に指定された。
古文書には、今から、約285年前(西暦1723年8月)、寺のあった氏家宿が五十里大洪水に
見舞われ、氏家新田まで約2.2q流されたけれど、手足全く無傷であったと記されている。
現存の仏像は、平成5年の修理時、持物や光背、台座は失われていたが、背中(せなか)か
ら延びた手は、ほとんど壊れていなかったそうだ。(下の写真はH.20.1.17現在のもの)
この千手観音は、伝馬町公民館の隣のお堂に安置されており、普段は拝観できない秘仏で
あったが、近年、年2回の縁日(1/17、8/17)に公開されるようになった。
この仏像は、矢板市長井の「寺山観音」の本尊(千手観音)と同木で造られたという伝承があり
こちらは、木の上部から彫り出されたことから、別名「あねさま観音」とも呼ばれている。
供物は、「五百目雑撰(ごひゃくめぞうせん)」を必ず供える。野菜、米、餅など具だくさんの、ねっ
とり粥風の食感で、出汁が効いていて、おいしい家庭料理である。
一切の病、一切の悪業を除き、富や長寿をもたらす密教の仏様である。
秘仏 千手観音 御開帳 平成20年1月17日
塔の高さは約36m。内部は吹き抜けになっており、中心を貫く直径60cmの心柱(しんばしら)が
4層(4階)から鎖でつり下げられ、その最下部は礎石の穴の中で10cmほど浮いています。
五重塔の「心柱の役割」は、耐震、耐風などから塔屋を護のではなく
本来は、五重塔の最上部の相輪
(九輪など)とバランスを取り相輪が損壊しないことを目的としたものなのです。
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自在鉤の謎(からくり)は・・・この下です。
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↓ 日光東照宮五重塔の「心柱」
現物の写真撮影は禁止です。下は解説ポスターの写真です。
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この「懸垂式」は実例が少なく、大変珍しい形態の心柱です。
↓ 礎石部の概略図 心柱の最下部(礎石より約10cmほど浮いています)
これは、心柱を地表から立てると、時を経て塔身が縮んだ際に心柱が五重の屋根を突き抜けてしまうので
そうならないための工夫であるとのことです。
↓ 県外からの見学生徒達。メモをとる子もおりました。
●上述の・・・間違った説明は遺憾に思います。
↓「心柱」見物のための仮設テント(五重塔の背面です)
初層を飾る十二支の彫刻は、子(=北)、卯(=東)
などで、それぞれ方角を表しています。
自在鉤の謎(からくり)は・・・下段にありますご覧下さい
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強風や地震などで建物が揺れても、振り子状に動き、重心は常に中心にあり振動を和らげる
役目を果たしていると言われています。