雷は栃木県の名物
★栃木県は、雷の多いことでは、全国屈指で、年間の
発生日数は、10年間の平均で 36日 にもなります。
★雷の発生は、日光連山、那須連山などの山岳地帯で
一般には、那須雷、日光雷、八溝雷、高原雷、足尾雷
赤城雷と発生地の山の名を冠して呼ばれています。
★雷雲は、積乱雲ともいわれ地上約6,000〜12,000bに
発達したものが強雷となります。
季語の「雲の峰」は、この積乱雲のことですね。
★主な襲雷経路(ルート)は左図のようになります。
このルートは、暑い日の午後2時ごろ雷が平野部に
移動する経路を示したもので、いくつかの雷が同時に
発生し、暴れ回ったり、いったん過ぎ去った雷が夜半に
戻ってくるケースもあります。
★経路は、主要河川にそって移動すると言われ、 川の流
れと気流の方向が、ほぼ平行であることによる ものと
考えられています。
●ラーメンのどんぶりにつけられている渦巻き
のような模様と同じで、正式には「 雷 文 」
(らいもん)といいます。
●この雷神像の前に奇妙な渦巻きがあり
ますね。「 稲 妻 」をあらわしています。
●この「雷文」は雷の稲妻を図案化したもので、中国の殷 (いん) の時代
(紀元前1500〜1100年頃)から使われている文様だそうです。
●中国では古来より雷は天の意志を表すものとして恐れ崇められ、魔除け
の文様 として使用されてきたようです。
拙句集【緞帳俳句(どんちょうはいく)】のトップページにある 「風神」 「雷神」 について、ここで 「お話」 をいたします。
なぜ、「風神」 「雷神」かというと、結論から申しますと 「電気と通信の守護神」 だからです。
盲信ではなく、「 自 然 神 」ということ。いわゆる魔人の中で気候に直接関係のある 「 風を神格化したのが風神 」。
「 雷を神格化したのが雷神 」。 その御利益は定かでありませんが、何とも身近で親しみ易い信心の神様です。
信心とはいっても、台風、雷雨など自然への畏敬(いけい)と除災を祈る神として、「叶わぬ時の神頼み」的なものです。
と言うことで・・・・・写真をご覧下さい
↓下は矢板市の寺山観音寺のもので、ユーモラス(^o^)
↑上は日光市の大猷院のもので、神々しい (^_^;)
カミナリ観測等のWeb siteです。(クリックでジャンプします)
●右巻きと左巻きが対になり、陰陽の形態をとり、かみなりは天の
意志であり, 陰陽の和するところに雷が鳴り雨が降る。。。。。。。
というわけで、けっこう呪術的な, パワーを感じさせるシンボルですね。
●この「雷文」はシルクロードをつたって西側の諸国へと広まっていった
ようです。
★雷神:この神は水利や日照りを支配すると
され畏れ(おそれ)られた神。
(2)手の指は3本で、過去、現在、未来を
また足の指は風神と同じく2本で天地を
表しているそうです。
●人々は、自然神を千手観音の配下に置くこと
で自然の猛威からの守護を願ったのかもしれ
ませんね!
●風神と雷神は「二十八部衆」との戦いに敗れ
千手観音の眷属(けんぞく) となったとも伝え
られています。
左の写真は日光の
風神雷神像です。
大猷院は徳川3代将軍家光公の墓所です。
風神雷神像は、二天門(雷門)の背面に安置さ
れていますが、元は陽明門の守り神でした。
★風神:その恐ろしげな表情に、暴風に対す
る人々の畏れ(おそれ)が現れています。
(1)手の指は4本で、東西南北を、また足の
指は2本で天地を表しているそうです。
【 おわりです 】
★県中央部の「さくら市」は、雷の道が集まっていることが
おわかりでしょう。 雷の災害はかなり多く「 雷神」を崇
めるのは、 古くからあります。「らいさま」と呼んでいます。
★また「なるいさん」などと呼ばれる祠(ほこら)が各所にあり
落雷防除、慈雨、五穀豊穣を祈る民間信仰が太古 から
根強く続いています。
上記(1)(2)は大猷院社務所の方から聞いた
お話です。
★このお寺では、雷除け祈願の護摩焚きを
行っていただけます。
この写真は、矢板市長井の寺山観音寺の
風神雷神像です。