はじめに
2010年10月
無線機は、本体と操作パネルが分離できるアマチュア無線用です。
3代目 新型 PRIUSは、無線機搭載に従前の様なスペースがなく搭載位置は、現物合わせで決めました。
無線機は KENWOOD TM-941S (1991年3月製)
ここでは、その概要を写真中心に手順を追って紹介します。
世界初の量産ハイブリッド車(ZVW30=3代目、2010年10月購入)
♪プリウス車両接近通報音(24秒)←(クリック)♪
近づいてきて遠ざかる疑似エンジン音(新車購入時に取付済み)
● 3代目 新型プリウス S
上の写真は「無線機搭載を完了した」写真です。
新型プリウス 型式 ZVW30
ボディーカラー: ホワイトパール クリスタル シャイン
(超極薄の黄色味を帯びたボディーカラーです:オプション)
写真の車両ナンバーは、はめ込みで架空のものです。
プリウスの名前の由来は、ラテン語の「開拓者」だそうです。
●搭載した無線機(古い物)TM-941S(1991年3月製)
KENWOOD TM-941S(Tri-Bander)の仕様
周波数144MHz FM(F3E)最大出力 50W
430MHz FM(F3E) 最大出力 35W
1200MHz FM(F3E) 最大出力 1W(10W)
車載時、操作パネルと本体を分離して設置しました。
下の目次をクリックすれば各項目に移ります。
【1】アンテナ取付
【2】同軸引き込み
【3】電源配線
【4】セパレートケーブル
【5】無線機本体設置
【6】操作パネルの設置
【7】完成写真
【8】無線運用結果
【9】おまけで遊ぶTM941】
【1】アンテナ取付
★ハッチバックドアの両サイドに取付ました
Point !
アンテナベースは、車のボディーにアースします
取付ネジは、塗膜を突き抜けボディーと確実に接触するよう締め付けます。(4本全部)
アース・ボンディング・・・・特に実施しませんが。。。。。。。
直流的に車体とつながっていることは、確認します。 ボンディングには、銅板、アルミテープなどを、ヒンジなど の可動部やウエザーストリップに貼り付けると効果があります。
車の振動で、アンテナが外れたりすると重大事故になる可能性がありますので堅牢に取り付けます。
同軸ケーブルは、ハッチバックの上げ下げの動きで 疲労したり、つぶれたりしないよう余裕を持たせます。
Hint !
アンテナの取付角度は、VSWRを見ながら調整します。
私の場合は、格好(体裁)良さで斜めにしてあります。でも、ほぼ垂直取付がVSWRが良いです。
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【2】 同軸引き込み
★後部バンパーを外しますと写真の様なグロメット付きの貫通穴があります。
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【3】 電源配線 【 黄色の配線です 】
補機バッテリーから無線機本体までの電源線を配線します。約2m長
Point !
補機バッテリー(DC13.8V) の端子を外すと電子機器類(ドア操作カーナビ、オーディオetc.)の設定が初期化されてしまいます。
※(別なバッテリを予め接続しておきます。これ用の手のひらサイズバッテリがあります)
配線には、電流容量が大きい太さ8mm^2ほどの電線を使います。(+、−合わせて4m長ほどあれば足ります)
プラス側は140[A]のヒューズの下部にある端子にネジ止めします。(確実に締め付けます)
Hint !
無線機との接続電源ケーブル(赤、黒)には、規定のヒューズ(15A)を必ず付けます。(無線機によりアンペア数は異なります)
● お尋ねに答えて・・・・
【1】補助バッテリー上がりが心配です。何か対応をされているのでしょうか?
■回答■
私は、特に対策はしていません。
補機バッテリーはバッテリーセンサーにより充電管理されております。
したがって、エンジン起動が可能な状況での「無線機使用」がポイントです。
理由:補機バッテリーの充電は、プリウスの同期(交流)発電機出力をDC化しそのあと、DC−DCコンバータで14Vに降圧し充電されます。
このDC−DCコンバータは、補機バッテリーのセンサーからの信号を受けて、必要により作動します。
従って、補機バッテリーに並列に別なバッテリーをつなぎますと、誤動作を起こします。危険ですから、バッテリーの増設や贈容量はしないでください。
この補機バッテリーは、水素ガスを室外に排気するパイプが付いている構造で、プリウス専用品です。通常のバッテリーは代用できません。
なお、補機バッテリーの端子を外すと、車の電子機器が初期化されてしまいますので、並列に通常の車からブースタケーブルなどでバックアップ電源をつないでから、端子を外せば簡単です。
【2】アクセサリーコンセント(AC100V1.5A)から安定化電源装置でDC電源化して無線機に供給されているとか?
■回答■
私のプリウス(ZVW30)には、AC100V1.5Aのアクセサリーコンセントは付いておりません。
DC12V10AのコンセントがコンソールBoxの中にあります。
これも、補機バッテリーからの電力供給です。この12Vコンセントは、Boxの奥にあり、使っておりません。
これから配線でチェンジレバー下のBoxにコンセントを追加しました。
「トヨタ部品供販センター」からLグレードの部品をを購入しました。
しかし、このコンセントは、使用実績があまりないです。携帯電話機の充電だけですね。
【3】メインの「ニッケル水素バッテリー」からの充電は?
電気回路的に全く無関係な別回路です。ですからメインバッテリーから補機バッテリーへの充電は全く出来ません。
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【4】 セパレートケーブル
★制御系、スピーカー系、マイク系の各ケーブル
Point !
セパレートケーブル類(制御系、スピーカー系、マイク系)を車の左ドア側乗降ステップのプラスチック・カバー内に納めます。配線には、無線機専用ケーブルキット、PG-4L(4m長)を使います。
Hint !
運転席、助手席の下部はエアコンの吹き出し口があります。ここを塞がないように配線を溜めないで下さい。
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【5】 無線機本体設置
★ デッキサイドボックスに設置します。
Point !
車両後部ラゲッジの左側ボックス(デッキサイドボックス)に車載アングル(付属品)などでビス留めします。この時、無線機の放熱ファンは車の内部に向けます。
デッキアンダートレイは「Aタイプ」を使います。トノカバーの収納は出来なくなりますが、あきらめます。
安全のため、電源ケーブル(赤、黒)には、無線機規定のヒューズ(15A)を必ず付けます。
★ ↑ 無線機の下に木台を入れ2〜3cm浮かせ、通風を良くします
Hint !
★ 運転席、助手席の下部はエアコンの吹き出し口があり無線機の設置には適しません。
【6】 操作パネル設置
パネルの設置場所選定で迷いましたが、フロントカップ ホルダー(ドリンクなどを入れるところ)にチョコレートの「空き缶」(下の写真)をリサイクル(活用)しました。
ペットボトルを差し込む要領で設置出来ます。抜き差しは随時できますので、とても便利です。(★私の着想です)
Hint !
★空き缶がない時は、カップホルダーに差し込む「 灰皿筒 」が市販されてます。(¥500〜2,000)
★これを使うと、簡単に出来てしまいますね!
(純正品もあります・・・灰皿汎用タイプ=¥1,575円)
Hint !
ハンド・マイクは、マジックテープで付けてあります。
手持ちで、アドニス製フリーマウント・モービルマイクロフォンがあります。後日設置してみます。
スピーカーは、空気枕ピロスピーカーですが、ハードオフ店で見つけました。、空気を抜き折りたたんでつかいました。Z=8Ωを2個使用)
Hint !
パネル・バックライト用「麦電球」は広角高輝度LED(電球色)に交換しました・・・Good!です。白色LEDでも良いかも・・好みですが。
LED化は省電力化に効果を上げます。まさにハイブリド・カーに最適です。
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【7】 完 成 写 真
● 車体加工は全くありません。特別な工具も不用でした。
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【8】無線運用結果・・・問題なし
アマチュア無線のHF帯では、ノイズに悩まされる事例がブログ等で報告されておりますが・・私のU/VHF(FM)の体験では問題ないです。
● 144MHz、430MHz、1200MHzの各バンドで運用しました。
その結果は、以下のとおりで★Good !です。
(1)プリウスからの「ノイズ」は、各バンドとも感じない(良好)。
・U/VHFのFMモード運用のためでしょうか。
(2)アマチュア無線機の送信電波による影響調査結果
・地デジの特定Chの画像が動かなくなる(430MHzだけ)
・ETC動作時・・・未確認(送信しない方が良いと思う)
ETCのアンテナは運転席フロント硝子下部付近にある
・自動車運転でのトラブルは発生していない(良好)。
・ラジオ(AM,FM)の受信障害なし(良好)。
・カーナビは正常に使える(良好)。
・CD、DVDは音楽、映像とも正常に使える(良好)。
●ご注意
本件は、参考としてご覧下さい。
もし、これと同じ方法で実施される場合には実施者の全責任において、実施してください。
万一のトラブル等には、私は一切責任を負いません。写真の車両ナンバーは、はめ込みで架空のものです。
【9】【 TM-941/Sによる余興 】
◆◆ ルーレットゲーム の遊び方 ◆◆
1.ゲーム機能立ち上げ
Fキー + MUTEキー を押しながら電源ON。
パネルの周波数表示が 0、0、0、とゼロが3個並びます。
2.ゲームのスタートはMUTEキーをチョン押し。
3.各桁のストップはボリューム(BANDつまみ)をチョン押しします。
4.ゲームをやめる(解 除)
VFOキーを押すと、通常の周波数表示に戻ります。
5.大当たり!
例えば 111〜888、999などの「ぞろ目」と特別に「123だけ」当たりです。
当たると「パネルのLED群がフリッカー」します。