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電力専科

航空障害灯(耐震電球の使用事例など)


 はじめに 
ビルや鉄塔などに設置されていますね。これには、「耐震電球」が使われております。
昔むかし、仕事で関係してましたので・・・お話します。
以下を、ご参考に周囲を見渡して見てください。
"ポケGO"休んで見上げれば!
なにか、得ることがあるかも知れません?・・・普段、気にしてませんね!

 参 考 

設置基準(航空法第51条による)

地表又は水面から60m以上の高さの物件には、省令で定める航空障害灯を設置しなければなりません。
その他、空港に接近した物件、および航空機が衝突した場合著しい災害を生ずる恐れのある物件(ガスタンク、貯油槽)等設置場所の条件によっては特例で設置が必要になる場合があります。



【航空障害灯の種類】

航空障害灯は航空法施行規則第127条で分類されており低光度、中光度、高光度などいくつかの種類があります。
高光度の赤色障害灯は存在しません。



 ◆低光度赤色航空障害灯
高さ60m以上の建造物に設置されます。明滅はしません。
ただし建設用クレーンなど一部の物件では明滅する場合があります。
10cd, 32cd, 100cdなどの明るさの物があります。
建設用クレーンに点いているのはこの種類の航空障害灯です。

60m以上の鉄塔・煙突の場合、昼間障害標識を設置するか白色航空障害灯を設置します。昼間障害標識を設置する場合は、赤色航空障害灯も設置が必要です。



60m以上150m未満の高層ビルの場合、屋上の四隅に100cdの低光度障害灯を設置します。

150m以上の超高層ビルについては、最上部の四隅のうち2箇所に、対になるように設置することが 義務付けられています。残りの2箇所には100cdの低光度赤色航空障害灯を設置します。超高層ビルには白色航空障害灯は設置しません。

150m以上の超高層ビルの場合、屋上の四隅のうち2箇所(残り2箇所は中光度赤色障害灯)と、これより52.5m 毎ずつ下に設置します。ただし、高さ97.5m未満の位置には設置しません。







◆中光度赤色航空障害灯

低光度のものを縦に二つ重ねたような形をしています。
明るさは多くの物が1600cdであり明滅してます。
90m以上の煙突・鉄塔の最上部に設置が義務付けられていて、さらに高さ210m以上になると、最上部と最上部より105m下の位置に中光度の障害灯を設置します。






◆白色航空障害灯

カメラのフラッシュのように閃光を発する航空障害灯です。
中光度と高光度の物があり、60m以上の煙突・鉄塔で昼間障害標識を設置しない場合に、中光度の白色航空障害灯の設置が義務付けられています。
150m以上の煙突・鉄塔には高光度の白色航空障害灯の 設置が義務付けられています。





◆航空障害灯が設置される例

煙突・鉄塔・骨組構造
赤色航空障害灯が設置される場合もあれば、閃光を発する白色航空障害灯が設置されている場合もあります。

【 事 例 】
工場などの煙突、吊橋の支柱、送電線の鉄塔、電波塔(東京タワー、東京スカイツリーなど)大型の風力発電機。

高層ビル・・・
ビルの場合、赤色以外の航空障害灯は設置されません。
60m以上150m未満の高層ビル、150m未満の高層ビルの場合、最上部の四隅に赤色航空障害灯の設置が義務付けられています。

150m以上の超高層ビル・・・
150m以上の超高層ビルの場合、最上部と最上部より下へ52.5mごとに設置が義務付けられています。
この場合、最上部を中光度赤色の障害灯、それより下の位置へは、下に向かって低光度→中光度→低光度というように交互に設置します。
ただし中光度障害灯は100cdの低光度障害灯に代えて設置することができます。


       【 東京スカイツリー 】

「高光度の白色航空障害灯」が設置されています。

工事中のスカイツリーは、赤色の仮設航空障害灯が設置 されていましたが、 完成後は「高光度の白色航空障害灯」が高さ100m、 200m、285m、375m、464m、540m、634mの7箇所に設置されました。( 200,000 cd )

【赤と白の塗装ではないが?】
 
これは、昼間障害標識の設置は「高光度の白色航空障害灯または中光度白色航空障害灯を設置するものを除く」という 規則に基づいており、日中にも白色航空障害灯を点灯することで安全を確保しています。

 画像をクリックすれば「高解像度画像」になります。



横浜ベイブリッジや瀬戸大橋などの架橋をはじめ清掃局の排煙用煙突、通信用鉄塔などでストロボのように点滅するのが高光度航空障害灯です。

これは、高さ150M以上の建築物について法律で設置が義務付けられている設備です。

発光部と電源部、周辺照度検出器などから成り発光部は高効率キセノン使用で省エネ型

昼間200,000cd(キャンデラ。60W電球は70cd)の白色光を毎分40回(1.5秒ごと)の割合で休むことなく発光しています。

設置場所が屋外・高位置という環境にともない、耐風耐温度、耐雨、耐蝕性などの耐久性だけでなく、航空標識としての重大な目的のため、動作精度・信頼性には厳しい基準が要求されます。



◆ 超・高輝度LED式航空障害燈(LED化の波)
                 Ultrabright LED
平成6年7月にOM−3C型として国土交通省(運輸省)の承認をうけております。



LED航空障害灯の概要

構 造

・LED、カバー、取付台、点灯回路を一体にした構造。
・LEDは、22個を1ユニットとして、横に36列配置し、総数792個により規定の光度を得ている。
・放熱は、LED取付台を中空のヒートシンク構造 に工夫してある。
・軽量化した(総重量約5kg)。
・定格入力電圧はAC100Vで、従来品と交換可能。

特 徴 

・長寿命であること(物理的には10万時間)しかし、経年での光度低下を考慮(50%低下)して2万5000時間とする。白熱電球の12倍ネオン管の5倍の長寿命である。

・低・消費電力白熱電球より40%低減した(100W→60W)ネオン管より30%低減した( 90W→60W)。
・耐雷性能を大幅に向上(雷サージ対策による)。

課 題 

・太陽光発電による電源供給・・・研究中

(註)LED = Light Emitting Diode 航空障害燈 = Airplane Warning Light



◆白熱電球だからできた「ローソク送電」のこと


戦後日本の復興の中で電力不足は極限状態でした。水力発電所の電力は石炭産業にとられ民家への送電は極度に制限されていました。

昭和23年から翌24年にかけての現象で「ローソク送電」といわれ、また家族の顔を満足に見えない「線香送電」というのもあったとのことです?

送電制限の合図は電灯が2回点滅するとローソク送電に、3回点滅すると消灯といった具合で合図があると家族はローソクを用意したそうです。

そのローソクも、配給で十分手に入るわけではなく町内の寺院で使い古しのローソクをもらって使用していた人もいたようです。


以上は、インターネットで知り得たものです。

これらの要因は、推定ですが・・・・

変電所変圧器、柱上変圧器、送電線、配電線などの容量不足があったから・・・・。
したがって、都市部に多く、田舎では少なかったのではと思慮します。

我が住居の栃木県は、昭和16年当時で小水力発電所が23箇所もあり、局地送電可能でしたから「ローソク送電」は、市史にも記載が無かったです。

カミナリ多発地域ですので落雷停電は、多く、復旧も時間を要してました。
発雷日数は、10年間の平均で、1年間36日と我国の最上位です。


以上のような、雑学めいたことも・・・何かのお役に立てば幸いです。



 夢扇文房からの拙句・・・寝待月(ねまちづき)




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